ヴィーラバドラーサナ1
वीरभद्रासन
Vīrabhadrāsana 1
Vīrabhadra-āsana
戦士-ポーズ
戦士のポーズ1
Warrior pose
よくヴィラバドラサナとも呼ばれていますが、正確にはヴィーラバドラーサナと伸ばすようです。
よく使われるアルファベットの表記は、IAST(International Alphabet of Sanskrit Transliteration)表記法といいます。サンスクリット語でポーズ名を発音する時に役に立ちます。例えば、”Vīrabhadrāsana 1”の「ī」「ā」という母音の上には線が引いてありますが、こちらは、長音、少し音を伸ばすよー、ということを意味しています。なので、カタカナでより正確に表記しようとすれば、「ヴィーラバドラーサナ」ということになります。
ヴィーラバドラの誕生には、このような神話があります。
昔、昔、ダクシャという名前の偉大な聖人がいました。ダクシャの娘の1人サティーは、シヴァと恋に落ち、ダクシャは気乗りはしませんでしたが、しぶしぶ彼らの結婚を認めました。
ダクシャはあるとき、大規模な祭祀を企画したのですが、自分の娘のサティーも婿のシヴァも招待しなかったのです。娘のサティーは、それでも1人で出席します。
「なぜ私の夫、シヴァを招待しなかったのですか?」と父親にたずねます。
ダクシャは、「お前の夫はおかしい。蛇を身にまとい、灰を体に塗りつけている」と馬鹿にします。
父親の侮辱に耐えきれず、サティーは火の中に自らの身を投じ、命を絶ちます。
その話を聞いたシヴァは、怒り心頭して、自分のもしゃもしゃの髪の毛を一束むしり取り、床に投げつけます。そこから猛々しい戦士、ヴィーラバドラが生まれたのです!シヴァは、ヴィーラバドラに命じて、自分の軍隊を導き、ダクシャの祭祀を目茶目茶にするよう命じます。
ヴィーラバドラは、猛烈で、怒り心頭し、しかも魔法の武器で武装していました。彼は、インドラ、ヴィシュヌ、アグニ、ヤマ、その他の参加していた神々に襲いかかり、打ち負かします。賢者ブリグは、魔法によってすぐに戦士を大勢誕生させますが、誰もヴィーラバドラの怒りに抵抗することはできませんでした。ダクシャの首をはね、聖なる火に投げ込みます。
ブラフマとビシュヌ、その他の神々がシヴァに願い出ます。「どうか慈悲でもって、ダクシャを蘇らせてあげてください」。シヴァは、その願いを受け入れますが、ダクシャの頭はすでに燃え尽き灰となっていたので、生贄にされた山羊の頭をダクシャの胴体に取り付けたのです。
(参考文献 SWATI CHANCHANI “YOGA FOR CHILDREN”)