今回のリトリートでは、私、比較的きっちりとヨガのプログラムを決めていきました。3日間で合計13時間以上。クラス数としては7クラス。立位、アームバランス、前屈、後屈、リストラティブ、プラナーヤーマまでをそれぞれ集中して行いました。
リトリートでは、初対面の方も多くいらっしゃいましたが、その前の観光の時点ですでにみんな仲良くなっています。そうすると、一人でやるヨガアーサナに仲間というエネルギーが足されていきます。
今回は最終日に少しチャレンジングなことに挑戦しました。それぞれ別々のクラスだと思っていたクラスが実はすべて最終日につながっていたとみんなが気がつき始めた頃、私がアテンドするからそのポーズをやりたいか意思確認していきます。
自分にとって初めてのこと、難しいことは、まず一歩を踏み出すのに勇気が入ります。その時に「やるやる!」と思うタイプと「いやあ、わたしはいいわあー。もう少し練習してからにするわー」、と遠慮しがちな慎重なタイプがいます。私は基本的に後者です。そうなった時に、無理強いはしません。「こわい」という感情は人によってネガティブに受け取る方もいらっしゃいますが、私は自分が準備できているかできていないかの指標ともなる、ある程度必要なストッパーだと思っています。
自分にとってチャレンジングなポーズを外から強制されることなく、その一歩を踏み出そうと思うきっかけは、ヨガ仲間がやっている姿を見て、しかもその子が「楽しい!気持ちいい!」と全身で表現する姿を目撃した時だったりします。「あ、そうなの?気持ちいいの?じゃあ、私もちょっとやってみようかしら?」と勇気がわいて、やってみようかしら、いけるのかしら、という気持ちになります。
このリトリートで美味しいものをそれはそれはたくさんいただいたのですが、初日に出雲のお鮨屋さんに連れて行っていただきまして、私の舌史上最高に美味しい梅酢の風味の香る水蛸をいただいたのですね。最初に注文したのが私だったのですけど、あまりに美味しくて、目を真丸にしていたら、もうお腹がいっぱいだと言っていたみんなも全員注文しはじめました。そして、今回夕飯は、各自で取る、ということにしていたのですが、水蛸だけではなく、出汁のきいたいくらの軍艦、コリコリのイカのエンペラなどのお寿司の話を聞いた他のメンバーが次の日にそのお店に行き、最終日にまた違うメンバーが、という具合に、結局全員がそのお鮨屋さんにいきました。なんて幸せな連鎖。
だれかが美味しいものを食べてる姿を見ると自分も食べたくなる。
同じようにヨガアーサナでも、ヤダ、そのアーサナ ひょっとして美味しいの?じゃあ、私も味わってみようかしら?そのような感じで、最終日、一人一人、私がアテンドしながら、最後は全員それぞれのチャレンジングなポーズをして、しっかりとアーサナを味わったのでした。