自らの輝きとつながる

ケイコです。

アイアンガーヨガ協会の会員になると、年に2回紙面のニュースレターが手元に届きます。
この春発行された58号には、いろいろ面白い記事がありましたので、お手元にある方はぜひご覧ください。

とりわけ、アビジャタ先生と理事さんのインタビューが、前向きでとってもとっても良かったです。

さて、昨年のマーラ先生のワークショップの記事を書きました。その際は、お写真などにご協力いただき、ありがとうございます。協会の了承を得て、こちらにも掲載させていただきます。マーラ先生の次のワークショップは今年の10月31日から11月2日までを予定しているそうですよ!

昨年の11月東京で行われた、アイアンガーヨガ宇都宮の主催によるマーラ先生のワークショップに参加してきました。マーラ先生と私の出会いはもう20年近く前、当時住んでいたロサンゼルスのヨガスタジオでした。初めてのクラスで感銘をうけ、今日にいたるわけですが、不思議なことに毎回毎回今までで一番いいクラスだった、と思えるのです。今回のワークショップも、心と体に強く響いた「今までで一番最高のワークショップ」となりました。

ワークショップ当日、都立大学駅から徒歩ですぐのレンタルスタジオに、参加者がプロップスをたくさん詰めたスーツケースをゴロゴロと転がしながら、集まってきました。台湾や韓国からも生徒さんが参加されたこともあり、国際色豊かなワークショップとなりました。国内からも九州、関西、そして宇都宮から多くの生徒さんがいらしていました。参加者の1/3くらいが、マーラ先生のオンラインクラスでご一緒されている生徒さんでした。マーラ先生は、オンラインクラスで、生徒さんをスポットライトに当てて見せてくださるので、受講生同士も自然と顔見知りとなります。継続している方も多く、お互いの成長を見ているので、みんな同じ船の仲間のような、温かいコミュニティが作られています。対面のワークショップが開催されることによって、初めてお会いする方でも、いつも会っているような不思議な気分になり、みんなが「あー、白い部屋の〇〇さんだ!」とか「プロップスの充実した部屋の〇〇さんだ!」と練習しているお部屋でそれぞれを認識しているのも面白いものです。マーラ先生のことを知っている生徒さんも多く、なんとも和やかな雰囲気で待望の対面のワークショップが行われました。

今回のワークショップでは、コーシャとヴァーユを取り上げ、それらが見事にアーサナに織り交ぜられ、捉えづらい繊細なエネルギーの流れを、アーサナを通じて捉えられるように導かれていきました。3日間ともまずお話から始まり、その後、先生のシャープで研ぎ澄まされたインストラクション通りに体を動かしていくうちに、最初にお話しいただいた内容を体が勝手に理解していくというような感覚でした。アーサナは、脚をまっすぐに伸ばすための基本的なポーズから、アドバンスのポーズまでふんだんに行いました。Yoga Dandasanaのようなポーズも、こういうアプローチがあったのか、と目から鱗の準備をしてポーズにはいっていきます。少しのお声がけで、できようができまいが、とりあえずやってみようと思わせるマーラマジック。先生はいつでも誰にでもニュートラルに接してくださるので、そこに「いい」「悪い」「できる」「できない」という評価が介在されないため、外側のことが気になりません。ただただ、先生の指示を聞いて、自分の体を観察して、集中していきます。そうするといつの間にか自分が頑張ってポーズを取るという感覚からポーズが形作られていくという感覚に変わっていきます。

マーラ先生に、そして彼女のクラスに惹かれることの一つに、先生の心がいつも安定していることにあります。そのフラットな生徒さんへの接し方は、生徒さんの質問を受ける時に特に現れると思います。私も含めて日本人はどちらかというと、変な質問をしてしまっては申し訳ない、もう少し自分で考えてから質問しよう、と思い、結局質問が出ないことが多い気がします。しかし、マーラ先生はどんな質問に対しても、その質問自体の優劣を判断するような振る舞いをされません。先生はどんな質問が来ても、正確に、誠実に誤魔化すことなくお答えになります。そうすると、みんなが臆さないような雰囲気が自然とでき、質問もたくさん出てきます。生徒さんたちの質問は、どれも取りこぼしがないように全部回収し、すぐにアーサナのなかに取り入れ、クラスがどんどん進行していきます。そうすることによって、1人の疑問が全員への解答となって共有されていきます。マーラ先生のクラスでは、私のエゴは刺激されません。エゴが顔を出さない分、現在行っていることに集中できて、達成感をたっぷりと感じることができます。どんな人でも受け入れる、安定した姿勢により、受講している生徒さんもまた平穏な心でヨガの輝きを感じることができるのかもしれません。

ヨガは体験を通して理解されるというのが、実感としてわかっていく喜び。仲間の大胆なアーサナのデモによって伝わってくる力強さ、そのデモが先生の指示によってさらに洗練されていくのを身近で見る驚き。先生が伝えてくださることを吸収しようというみんなの意気込み。人間の可能性への信頼感。これらの感覚が近くにいる周りの人たちに伝わり、学びへの静かな喜びの波が広がっていきます。それがマーラ先生がおっしゃっていた一瞬だけ姿を見せる「サマーディのフラッシュ」のひとつなのかもしれません。通訳の実紀子さんのわかりやすい言葉をお借りすれば、「サマーディの味見」。時には厳しく自分を律するあまり、額に皺を寄せて行うようなこともあるヨガの練習ですが、この味見ができ、一瞬でも自らの真の輝きとつながると、自然とヨガの道を歩みつづけたくなるのでしょう。

ヨガという同じ方向を向いているみなさんと一緒に、大好きな先生のクラスを受けることができた素晴らしい時間でした。今年も11月にワークショップが開催されるとのことで、今から楽しみです。

主催者の鈴木規子先生、長坂和歌子先生、お二人をサポートしてくださった生徒のみなさま。そして毎回、本当に素晴らしい通訳をしてくださるケラー実紀子さん、吉田美穂さん。ありがとうございました!

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